かつて”獣“と呼ばれていた私。
エネルギーを持て余し、すぐ怒る、すぐ喧嘩する毎日を送っていました。
そんな私が欲しかったもの、それは心の静寂、安らぎでした。
当時は、それ以外の望みはない、キャスターの仕事ももういらないので、
静寂だけをくださいお願いします!と強烈に望んでいました。
怒りの感情に翻弄される毎日、怒りで徳を潰し続けることに苦しさを感じていました。
苦しいのに、争い事でつい血がさわいでしまい制御不能。
喧嘩をやめたいと思うのに、自分の中の猛獣が勝手に暴れ出す。
静寂を得られるならば出家しようと行動したときもありましたが、
お寺の住職にも怒りが爆発してしまいました。

NHKキャスターのとき、ニュース原稿で
「腹を立てて事件を起こし・・・」とか「口論の末・・・」といった言葉を見るたびに、
他人事ではないと思っていました。
誰とも争わない日は一日もありませんでした。

30代のうちになにがなんでも、荒ぶるエネルギーを統御し静寂を得たい。
願いはただひとつ。それが叶ったら、あわよくば、40代からは還元する人生を送れたらいいけれど、それは当時の私からすると高望みすぎると思い、かき消した日を思い出します。

長い年月をかけて自分を見つめ変容でき、周りに誰がいようといまいと関係なく、
ひとりでいて、静寂の中で機嫌よく生きられるようになりました。
周りが騒がしくても左右されることがありません。揺るぎない静寂です。

39歳で念願が叶い、これまで感じたことのないレベルの満足感、達成感を味わうなか、
訪れた神社でお詣りしているときに出てきた言葉が「私をつかってください」でした。
そこから自然に、この事業が始まっていきました。

怒りで様々なものを壊してきた私が、かつて高望みだと思いかき消した還元ができるようになるなんて、本気ならば、人(獣でしたが・・・)は変われると実感できたし、支えてくれた人や、ここまでくることを諦めなかった自分自身に感謝しています。

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